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チアリーディングは、子供から大人までそれぞれの年代で楽しみながらできて、様々な効果が得られるスポーツです。単にダンスを踊るだけではなく、頑張っている選手やチームの応援を通して“一体感や感動を共有する”といったスポーツの新たな楽しみを知ることもできます...
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連載インタビューvol.4
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岡田 真実 子供たちに指導する楽しさは、『成長を長い目で見守る事ができるところ』と岡田真実さん。そんな彼女も、現役時代は、「自分たちのパフォーマンスさえ出来ればそれで良い」と思っていた時期もあったという。自分の応援が、誰かの力になれたら――。彼女が、本当の意味でそう考えられるようになったのは、現役最後のシーズンだった。
 
自分の甘さを知ったチアとの出会い
 
チアを始めたきっかけは、高校の時、チアの大会をテレビで見て、「カッコいいな」と思った事でした。でも、わたしの通っていた高校にはチアリーディング部はなかったので、実際に始めたのは、大学に入ってからです。それまでは、吹奏楽をやっていました。部員も大勢いてコンクールでも入賞の常連のような部だったので、厳しい環境で打ち込む経験は慣れているつもりだったんですが、チアを始めた当初は、練習はきつい、体はあちこち痛くなる。もう本当につらい事の連続で。自分が、いかに甘い考えの持ち主だったかを思い知らされました。
 
チアスマイルの魅力
 
Q. それでも続ける事が出来たのは、どうしてだと思いますか?

A. 一番の理由は、”チアスマイル”の魅力を学んだからですね。笑顔が与えてくれるものは、やっぱり大きい。チアを始める前のわたしは、「いかにしてサボろうか」とか、嫌な事は避けて通ろうとするタイプでした。でも、チアスマイルの精神、「つらい事があっても、笑顔さえ忘れなければ、必ず元気になれる」という事を学んでからは、嫌な事があっても避けるのではなく、「何事も前向きに挑戦しよう」と考えられるようになりました。
 
応援する事の素晴らしさ
 
Q. 応援としてのチアはどうですか?

A. 大学でチアを始めたばかりの頃は、応援としてのチアの優先順位は、自分のなかでは、高いとはいえませんでした。チーム自体も、応援より競技としてのチアに力を入れていたし、大会に出場して結果を残す事により集中していました。でも選手と仲良くなるに連れて、「誰かを応援する事も楽しい」と思えるようになり、最終的には、どちらも充実感を覚えるようになりました。ただ、本当の意味で応援する事の素晴らしさに気付いたのは、大学を卒業してからだと思います。
 
転機はラストシーズン
 
Q. 卒業後は、オール三菱ライオンズに所属しました。社会人時代の思い出は?

A. 現役として迎えたラストシーズンですね。わたしにとっては、3年間務めていたキャプテンを後輩に譲り、一チアリーダーとして迎えたシーズンでもありました。さらに、その年は、アメフトのチームにとっても転機のシーズンになりました。秋のリーグ最終戦でわずか1点差で負け、入れ替え戦にまわってしまったんです。アメフトで1点差負けというのは珍しい。その時、選手に限らず、チームに関係する全員の力が、ほんの少しずつ、相手チームの人たちより勝っていたら、勝てたのではないかと、本当に悔しい気持ちになりました。
 
一人一人の力が大きな力に
 
Q. フィールドの選手と、同じ気持ちで戦っていた。

A. 選手以外にも、トレーナー、監督、コーチ、スタッフ、そしてわたしたちチア。関係者全員合わせれば、少なくとも、50名以上にはなりますよね。「オール三菱ライオンズの関係者、一人一人の何かが、ほんの少しずつ相手チームとその関係者に負けたんだ」と。もし全員が、あとほんの少しだけ強く勝利に対する執着や、応援する力だったりを持てていたら、勝てたのではないかと思いました。当時の経験は、「何事も、最後の最後まで諦めてはいけないし、妥協してはいけない」という事を教えてくれました。そして、いま指導者として活動する上でも、とても役に立っている事のひとつです。
 

(取材・文/会津泰成)
 
(2回目に続く)

岡田 真実(おかだ まみ)
5月30日生。東京都出身。専修大学チアリーダー部BLASTS、Xリーグ東京三菱銀行センチュリアンズ、オール三菱ライオンズで活動。2005年Xリーグオールスターチアリーダーチーム「VENUS」選出。 現在、PEPsチアリーダーズディレクター、ジュビロ磐田公式ジュニアチアリーダーズ「Jubies」ディレクター、A-1キッズチアスクール、東川口チアリーディングスクール「ロミフルズ」ディレクター兼インストラクター。
 







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