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チアリーディングは、子供から大人までそれぞれの年代で楽しみながらできて、様々な効果が得られるスポーツです。単にダンスを踊るだけではなく、頑張っている選手やチームの応援を通して“一体感や感動を共有する”といったスポーツの新たな楽しみを知ることもできます...
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連載インタビューvol.11
前篇 後篇
高橋 里香(たかはし りか)一見、飄々としているようで、じつは、かなりしっかりしたビジョンの持ち主。拘りはなさそうで、じつは、誰よりも拘りは強い。それが、高橋里香さんと話して見ての印象だ。チアで学んだことを通じて、チア以外の何かを見つけたい。そんな彼女の挑戦は、まだ始まったばかりだ
 
「チームのために何が出来るか」を考えた
 
Q.チアを始めたきっかけは?

A.子供の頃からモダンバレエを習っていたので、元々、踊ることは大好きでした。チアの存在を知ったのは、テレビで観た高校野球の応援か何かでしたね。目立ちたがり屋だったので、華やかそうだしやってみたいなと。バレエは中学受験を前に辞めてしまっていたので、それからは割合だらっとした学生生活を過ごしていた反動もあったように思います。

Q.実際に入部してみて。

A.成城大学は、チアの世界では決して強いチームではありませんでしたが、練習自体は厳しかったですね。最初はただ夢中でついていくだけでした。そのうち、バレエというバックグラウンドがあったこともあって、1年生からトップチームに入れました。 ロスでのUSA(United Spirit Association)キャンプにも参加させていただいて本場のチアに触れたことも良い刺激になって、どんどんのめり込んでいきました。

Q.応援する楽しさは?

A.成城大学はどの部活も観客が少なかったので、応援すること自体のモチベーションは、決して高いとは言えなかったかもしれません。2年生になり、厳しかった4年生の先輩が抜けると、チアのチーム自体も弱くなってしまいました。「どうにかしなければ」と思って、私自身は、大学での活動とは別にJCA(日本チアリーディング協会)の指導者資格を取り、協会のお手伝いをすることで勉強しようと考えました。
 
仲間とのギャップの狭間で苦しんだ日々
 
Q.自分のレベルアップを図ることで、大学のチームも底上げしようと考えた。

A.実際、JCAのメンバーと練習していると、自分を引き上げていってもらっていることを実感出来ました。皆、それぞれがしっかり準備して来ているので、一度合わせるだけで、2回目には完璧に揃えることが出来る。意識の高い人たちばかりで楽しかったですね。ただ、JCAで得た財産を大学で反映できたかと言えば、そうでもありませんでした。

Q.というと?

A.私自身は「何とか大会で入賞したい」という気持ちで取り組んでいましたが、チーム全体では「楽しくやりたい」という雰囲気の子が多かった。4年生になって部長を任されたのに、「もっと厳しくやりたいけれど、みんなはどう思うだろう」と考えてしまって、結局、厳しくは出来なかったのです。

Q.キャプテンとしてリーダーシップを発揮できなかった。

A. ……そうですね、当時はあまり強く言えるタイプではありませんでした。方向性が違うんだと諦めていた所もありましたし。でも、その後悔が「このままチアを辞めたくない」という思いを強め、社会人でもチアを続けるきっかけになりました。

Q.大学卒業後はDEVILSに入り、3年間活動しました。

A. 環境はずいぶん変わりました。ただ、DEVILSも、トップグループにはいるものの、優勝まではなかなか手が届かないチームでした。「このままでは大学の時の繰り返しだ」と思い、自分で動いて、メンバーを補強することにしました。

Q.同じ後悔は二度としたくなかった。

A. 「もう、周りからどう思われようと構わない!」と思って、とにかく、意識の高い仲間を集めようと積極的に動きました。でも、先輩を始めみな理解してくれてフォローしてくださって。今思えばやりたい放題でしたね(笑)。キャプテンに立候補もして、とにかく「優勝したい」という思いで、チームを改革していきました。

Q.大学時代から考えれば、ずいぶん積極的になった。

A. (笑)そうですね。でも、このときは私一人ではなく、周りも「一緒に変えていこう」とサポートしてくれたのが大きかったですね。その結果、チームはどんどん強くなっていって、本当に優勝することが出来ました。優勝できた瞬間は、力が抜けるというか、泣き崩れました。「頑張って続けて来て、本当に良かった」と思いました。
   

(取材・文/会津泰成)
 
(2回目に続く)

高橋 里香(たかはし りか)
5月9日生。神奈川県出身。大学よりチアリーディングを始め、 卒業後社会人クラブチームDEVILSに所属。JAPAN CUP社会人部門優勝、アメリカ遠征等、競技チア第一線で活動。2001~4年Xリーグ・オール三菱ライオンズで活動。2003~5年XリーグオールスターVENUS選出。2006~7年オール三菱ライオンズコーチを経て、2007年FリーグASVペスカドーラ町田チアリーディング部門統括ディレクター、2008年BJリーグ・浜松東三河フェニックスチアリーダーFire Girlsディレクターを務める。また、ハロプロエッグ新人公演チアリーディング演技指導、同台湾オーディションチアリーディン指導も手がけた。
現在、浜松東三河フェニックスチアリーダーFire Girlsディレクター
http://www.bj-phoenix.com/firegirls.html
NICE GIRLプロジェクトPrincess Chattersコーチ
http://www.nicegirlproject.jp/
PC_about.php

プロフェッショナルチアリーディング協会エグゼクティブディレクター・オールスターディレクター
http://blog.goo.ne.jp/professionalcheerleading
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