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「見る人を元気づける喜び、目の前の笑顔と拍手を大切に、プロスポーツの応援から地域の社会貢献活動まで幅広く活動するチアリーディングチーム」を目指すPEPsチアリーダーズ。これまでイベント出演やレッスン風景など折りに触れて取材してきた。今回はそうした中で感じたPEPsチアリーダーズについて考え、紹介したい。
「自由な発想を持った子が多いですね。そして、皆とても元気(笑)。
あと面白いと思うのは、私が教えているクラスの子どもたちでも『里奈先生が全て』とならずに、他のクラスを指導している真実先生に対しても同じ“先生”と受け止めているところ。大抵は普段教わっている先生とそうでない先生を区別しがちなのですが、彼女たちの心の中にはきちんと二人の先生が同じようにいる。そう認識出来る事は凄いなと思います」(福田ディレクター)
「適応能力が高いですよね。指導者が違えば教え方やレッスンの段取りなど違う部分が当然出てくるのですが、彼女たちは、先生それぞれのやり方だけでなく個性まで把握していて、 どちらの指導に対しても慌てることなく柔軟に対応できるんです。 本人たちは気付いていないかもしれませんが(笑)
そしてイベントなどでは普段別々のクラスで練習しているメンバー同士がスッと心を一つにして踊ることができる。それもPEPsチアリーダーズの良いところだと思っています」(岡田ディレクター) |
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指導者であるふたりが話すように、PEPsチアリーダーズのメンバーから感じるのは「自由さ(伸び伸びした発想)」と「自主性(自立した心)」である。それは中高生を中心とした活動歴の長いメンバーだけでなく、まだチアを始めて間もない小学生メンバーにも同じように感じた。例えば、レッスンで習ったことをポイントポイントで自分流にアレンジして練習してみたり、休憩時間中に仲間と一緒におさらいをしてみたり、という事を誰に言われるまでもなくごく自然にしていた。
イベントでも、とにかく笑顔を第一に楽しく踊れる。これは単に大会で良い成績を上げる事だけを目標に活動するチームではなく、普段から大小さまざまなイベントに出演したり施設慰問などの活動をしたりしている中で学んできているのかもしれない。 |
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「もちろんダンスが上手に出来るようになる事も目標の一つです。
でも大切なのは自分自身が楽しいと思えるかどうか。素敵な仲間と一緒に活動が出来て、充実感が持てて、イベントなどに出演して自分たちのパフォーマンスを楽しんでもらえる。そういうスタイルは、今後も継続してゆきたいと思っています」(岡田ディレクター)
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「たとえばダンスにしても、YOUTH(中高生)クラスではJr.(小学生)クラスでは考えられないような難しいダンスも取り入れています。簡単に覚えられるようなレベルではなく、挑戦レベル。今後その挑戦レベルを自分のものにしてゆく事が出来れば、さらに充実してくるでしょうし、素敵さの度合いも上がってくると思います。一方、Jr.クラスではJr.らしい魅力が発揮できるダンスにメンバーがそれぞれ挑戦できるようにと考えて指導しています」(福田ディレクター) |
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大会での成績といった実感の持ちやすい結果ではなく、チアの楽しさを日常で体感しながら成長してゆく事を目指すのは難しい。しかしあえてそこに挑戦しているところがPEPsチアリーダーズの良さであり、また他のチアチームとの違いであるのかもしれない。ある意味、「チアリーダーらしいチアリーダー」だと思った。 |
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さて、自分が執筆するDazzling Styleの連載は次回で一旦終了となる。そこで、次回はPEPsチアリーダーズをはじめ様々なチアチームを手がけ、このDazzling Styleを発行している株式会社PEPsについて、また連載を通して多くのチアリーダーを取材してきた自分なりの意見をまとめてみたいと思う。 |
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