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2011年シーズンを振り返って |
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東京ヤクルトスワローズ公認ジュニアチアチームSparklesの2011シーズンは、チームの〝優勝争い〟と共に歩んだ1年だった。残念ながら栄冠はつかめなかった。しかし、メンバーたちにとっては間違いなく、特別な体験になったはずだ。
何を学び、何を得たのか。印象に残っている出来事を含め、指導者であるディレクター、インストラクターの二人に聞いた。 |
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「『感謝の気持ちを表しましょう』という事は、常に言い続けてきた事でした。神宮球場にいる間だけでなく、普段の生活の中でも忘れないようにと。
一度、こんな事があったんです。BLUE とREDのレッスンとレッスンの間、わたしたち指導者はスタジオにいて更衣室には行きません。 『もしかしたらうるさくしているんじゃないか』と気になっていたので、更衣室を見に行ったんです。そうしたら案の定、みんなで騒いで遊んでいて荷物が散乱していた。それで、騒いでいたメンバーのファン感謝デーの出演を、一旦取り消しました。なぜそのような行動をしたのか、どうするべきだったかを話し合い、『出演できるかどうかは、これからのレッスンでの態度を見て判断します』と告げて。やっぱり、そのあたりはまだ、子どもなんですよね。でも、そこで『まだ子どもだから』と許してしまうのではなく、きちんと反省して、自分たちの立場を考えて欲しかった。最終的には、こちらの意図をみな理解してくれたので、ファン感謝デーは全員で出演しました。その後のレッスンはもちろん、当日も、とても頑張ってくれました」(福田里奈ディレクター) |
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「わたしは、最終戦の退場の方向を間違ってしまった事が、印象に残っています。ちょっとした気の緩みというか、いままで伝えてきたつもりだった、『スワローズファミリーとしての誇りを持って取り組んで欲しい』ということの意味を、深い所までは理解出来ていなかったのかな、と。ただ、そこから、全員でもう一度仕切りなおして、ファン感謝デーに向けて努力して、みなが『頑張って出来た!』と思えるようなダンスや行動が出来たと思うので、それは良かったとおもいます。わたし個人の反省としては、そのあたりのフォローを、もう少し臨機応援に出来ていたらな、と思いました。悪い意味ではなくて、『こういう失敗も起きるかもしれない』という想定はしておく。それは、来シーズンの課題にしたいと思っています」(荒井しおりインストラクター) |
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今シーズン、二人が伝えようとしたのは、「感謝の気持ち」と「本気で取り組む心」。それは間違いなくメンバーに伝わっていた。もちろん、技術的な課題も含めて、「まだまだこれから……」という部分もある。しかしそれらは今後ひとつひとつ解決していけるだろう。ヤクルトファミリーとしての誇り、そして、チアリーダーとしての誇りを、胸に秘めて。
最後に、メンバーが今シーズンを振り返りやこれからの夢などを書いてくれたコメントを紹介して、Sparklesの2011シーズンのまとめとしたい。 |
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「これからも元気で明るいチアリーダー、みんなをもっとえがおにできるチアリーダーになりたいです」(赤田恵理/小3)
「(いちばん楽しかったことは)みんなと友だちになれたことです」(伊藤りおな/小2)
「おどりもハキハキおどれて、サイドキックもたかくあがるようにしたい」(大谷梨咲子/小3) |
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「おとうさん、おかあさんが、チアのどうぐやユニフォームを買ってくれたりしたから、わたしはチアができました。ありがとうございます」(岡本心奈/小2)
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「いちばんいんしょうにのこっているのは、はじめてスタジオにいったとき、みんながじぶんのなまえやおにもつをおくばしょをおしえてくれたことです!」(河崎万里奈/小1)
「(お父さん、お母さんへ)毎週いそがしいのにおむかえに来てくれて感しゃしています。これからも、チアリーダーとしてがんhばるのでおうえんしてください」(佐々木小夏/小3)
「(思い出に残っているできごとは)できなかったおどりができるようになったことです」(千葉朝陽/小1) |
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「ヤクルトを元気に、たのしくしあいをもりあげていくチアリーダーになりたいです」(辻瑠美/小3)
「いつでもキラキラかがやいているチアリーダー」(中下瑠乃/小3)
「スワローズとおきゃくさんをもっとよろこばせたいです」(中村真琴/小1)
「(思い出に残っているできごとは)いろいろなチームとコラボできたときです」(橋元日和/小2) |
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「きれいな、すてきなチアリーダーになりたいです」(平林知紗/小1)
「(お父さん、お母さんへ)一年間、チアにつれていってくれてありがとう」(福地ひなた/小2)
「お父さん、お母さん、チアをやらせてくれたありがとうございます。そしてしあいがあったら見にきてくれてありがとうございます。これからもせいいっぱいがんばるね」(福原伶奈/小3) |
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「(お父さん、お母さんへ)しあいのとき、おわったら、「よくがんばったね」といってくれるのが、うれしかったよ」(二村日菜/小2)
「かっこいいチアリーダーになりたいです」(水澤ありさ/小1)
「いつもえがおでおどりがうまい、お客様に楽しんでもらえるチアリーダーになりたいです。せんしゅにもよろこんでもらえるチアリーダー」(柳澤璃莉奈/小3)
「からだのやわらかい、すてきなチアリーダーになりたいです」(吉田さくら/小2) |
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「いつもニコニコしているチアリーダーになりたいです。お兄ちゃんがスワローズの選手になって、そこでチアリーダーとしておどりたいです」(渡部春雅/小3)
「りな先生、しおり先生みたいなチアリーダーになりたいと思います」(渡部珠生/小2)
「(りな先生、しおり先生へ)いつも指導してくださってありがとうございます。これからも、ヤクルトを勝利に導けるようなパフォーマンスをできるように頑張ります」(秋山紗英子/小6) |
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「キラキラかがやいていて、みんなをひまわりみたいに明るくできるチアリーダーになりたいです。りな先生やしおり先生を目標としてがんばりたいです」(稲葉美喜/小6)
「見ている人に元気やゆう気をあたえられるチアリーダーになりたいです」(及川琳愛/小4)
「(思い出に残っていることは)はじめてじんぐうきゅうじょうに出たことです」(黒澤実邑 /小4) |
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「自分の好きなチームを全力で応援するのはあたり前ですが、いろいろな人、ファンの方々に愛されるチアリーダーになりたいと思っています」(小久保まこ/中1)
「たくさんの人をおうえんして、たくさんの人をえがおにできるチアリーダーになりたいです」(齋藤双葉/小4)
「(デビューに向けて)Perfect And with a Big Smile」(聡乃/小5)
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「(お父さん、お母さんへ)いつも迷わくかけてばかりだけど、お父さんとお母さんが大好きです。これからも迷わくかけるかもしれないけど、ヨロシクお願いします」(清水愛美/小5)
「笑顔がたえないチアリーダーになりたい。」(関本夏歩/小6)
「(りな先生、しおり先生へ)いつもていねいにダンスを教えてくれてありがとうございます。毎週レッスンに行くのがとても楽しいです。これからもチアをがんばります!」(高見桜子/小5) |
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「(お父さん、お母さんへ)いつもありがとう。」(千藤心弓/小3)
「新しくSparklesメンバーになって、みんな仲良くしてくれるので、(いちばん楽しかったことは)みんなと少しでも一緒に踊れたことです。恥ずかしがらずに人前で踊れるチアリーダーになりたいです」(中野未来/中1) |
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「(いちばん楽しかったことは)最初の出番の時です。理由は、はじめてで、ほとんど何もわからなかったことを勉強できたからです」(根岸真矢/小6)
「チアスマイルも、ダンスもかんぺきなチアリーダーになりたいです。いままでやってきたことをいかしたいです」(野田美仁/小4)
「お父さん、お母さんには感謝でいっぱいです。チアをできているのもお父さん、お母さんのおかげです。1番にありがとうを言いたい人たちは?と聞かれたら、私は両親と答えます」(松永希帆/中2)
「お客さんを楽しませられるようなチアリーダーになりたいです」(間野百合華/小6) |
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「『Sparklesがいてよかった』『Sparklesのおかげでもっとがんばれた』と思われるようなチアリーダーになりたい」(八木橋萌々子/小3)
「いつもチアリーダーとしての自覚があって、『かっこいい』『すてきだな』と思われるチアリーダーになりたいです」(矢口実夢/小4) |
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(取材・文/会津泰成) |