ダズリング・スタイル 輝き続ける女性のためのWEBマガジン
ダズリング・スタイルとは
チアリーディングは、子供から大人までそれぞれの年代で楽しみながらできて、様々な効果が得られるスポーツです。単にダンスを踊るだけではなく、頑張っている選手やチームの応援を通して“一体感や感動を共有する”といったスポーツの新たな楽しみを知ることもできます...
続きを読む...
会津泰成公式ウェブサイト

PEPsチアリーダーズ
連載インタビューvol.21
前篇 後篇
 
チアリーダーの元気づけ(Cheer Up)活動をチアリーダーが応援(Cheer Up)するプログラム、CUP(Cheer Up Program)。前回の前編は、その記念すべき第一回として開催された「CUP for TOHOKU」に参加したインストラクター、戸川奈也さん(SETAGAYA PINKY’sコーチ)と石井尚子さん(元NBAオクラホマシティサンダーダンスチームTHUNDER GIRLS)に、レッスンをしてみての感想やCUP自体について思うことを伺った。後編は、CUPの課題と今後について伺ってみた。

――  インストラクターとして参加されて、何か課題や、改善したほうが良いと思うようなことはありましたか?

戸川
可能かどうかはわかりませんが、CUPのことをもっと広く知ってもらえるように、チアの大きな大会などで、CUPのイベント告知が掲載されたチラシを配れるようになると良いな、と思いました。 今回は準備期間が短かった事もあって、告知が十分に行き届かずに、結果的に参加者が限られてしまったところが残念だったので。ただイベント自体は大成功でしたから、今後はもっと活性化していけると思います。実際、チャリティーTシャツもたくさんの方が協力してくださったと聞きましたし。それだけ企画に賛同してくれた方が多かったという事だと私自身は理解しました。
石井
「通常のクリニックとどこが違うのか? ほかのチャリティイベントとはどこが違うのか?」という部分を、より具体的に伝えていくことが必要だと思いました。そうした部分を伝えてゆくのは、私も含め今回参加したインストラクターたちに課せられた使命でもあるかな、と。こうしてWebマガジンで紹介するのもそうですし、口コミで伝えていくことも大切だと思っています。
戸川
指導者の中にも、まだCUPのことを知らない人たちも多い。正直、告知の案内チラシを見ただけでは分かりにくい、伝わっていない部分もありました。こうした試み自体が初めてだから、という理由もあるかと思いますが、とにかく、参加してみれば必ず良い企画だということを理解してもらえるはずなので、今後はそこをどう伝えるか?という“宣伝”という部分に、今回実際に参加したインストラクターとして私自身もっとご協力できればと思っています。


――  今後、活動を続けていく上で、大切にしていきたいと思うこと。あるいは、CUPの可能性は、どのような点に感じていますか?

石井
震災から四ヶ月が経って、東京の生活はかつての日常をほぼ取り戻し、震災直後の大変だった日常を忘れかけている部分もあると思います。だからこそ、今回の東北支援のためのCUPのような活動は、今後も継続していくべきだと思っています。一度きりの大きなチャリティイベントをやることもよりも、小さいながらも継続することのほうがある意味、難しい。でも、大切なのはやはり「忘れないこと」ですし、そのためには継続することが大事。CUPはそういう企画として続いて欲しいですね。もちろん次回もまた参加させていただけたらと思っています。
戸川
可能性という点では、チア自体の広がりが生まれるように思います。競技として活動するチア、応援を目的に活動するチア、そしてエンターテイメントショーに出演することを目指すチア。それぞれに素晴らしいと思いますが、根本にあるものは同じなので、私は、どれもが出来てこそ本当のチアリーダーだと考えています。CUPを通じて、普段は別々の方向を向いて活動しているチアチームが集まって、お互い切磋琢磨というか、良い刺激を受けられるようになればチア界にとって大きな意義があるんじゃないか、と思います。

――  最後に、今後CUPに参加を考えていらっしゃる方にメッセージがあればお願いします。

石井
みんなの心がひとつになって、感動を共有できた。ここまで楽しいレッスンが出来るなんて、最初は思っていませんでした。多分、参加した皆さんも同じように感じてくれていたのではないでしょうか。「これだけ気持ちよくなれたのだから、きっとこの企画は長続きするだろうな」と思いましたし、だからこそ長く継続させなければいけないと強く感じました。私も、そのための協力や努力は惜しまない覚悟です。でもまずは何より、「同じ気持ちや願いを持って踊ったり表現するのは、単純に気持ち良いよ」という、チアの原点を伝えたいですね。

ふたりとも「まずはイベントが成功し、みなが笑顔になれたことが嬉しい」と話した。何事も、初めての試みには失敗や思わぬアクシデントはつきものだ。しかし、そうした経験が血となり肉となる。次回のCUPがより多くの人たちを笑顔にし、感動と喜びを与えられるようになることを祈り、今後も新たな企画、アイデアを考えていけたらと思う。
 

(取材・文/会津泰成)

   
   
石井 尚子(いしい なおこ)
東海大学でチアリーディングを本格的に始め、卒業後はXリーグ、JBLで活動。
2009年、NBAオクラホマシティサンダーのダンスチーム"Thunder Girls"に合格、チーム初のインターナショナルメンバーとして活躍。
現在はJBL日立SunRockers"SunRocker girls" ディレクター、SETAGAYA PINKY'S ではジュニア向けcheerlleading の指導を行なっている。
戸川 奈也(とがわ なや)
大学時代に競技チアに出逢い日本体育大学VORTEXの一員として活躍。
卒業後はXリーグのチアリーダーとして活躍。数多くの試合で応援リードを務める傍ら、メディアにも多数出演。
現在は、キッズチアリーディング指導をSETAGAYA PINKY'Sコーチ、NAS港北CHERRY'Sコーチとしても活躍中。
   
連載 Interview 一覧
▲このページの先頭へ戻る
一覧はこちら